基礎知識
製造移管で失敗しやすいポイントと、進め方の勘所
製造委託先の撤退や少ロット化で「別の会社へ製造を移したい」——製造移管は珍しくありませんが、準備不足でつまずく例も多い作業です。失敗しやすいポイントと、その回避策を整理します。
製造移管とは
製造移管とは、既存製品の製造を別の製造先へ移すことです。メーカーの事業撤退、実装業者の少ロット撤退、社内工数の不足などをきっかけに検討されます。
失敗しやすい4つのポイント
① 設計情報の不完全な引き継ぎ
図面・検査基準・特殊工程が整理されないまま移管し、移管先で再現できないケース。現物や紙図面しかない場合は、事前のリバース調査が有効です。
② 部品調達先の確保不足
移管した直後に部品がEOLになり、また作れなくなるケース。移管と同時に代替品の見通しまで押さえておく必要があります。
③ 品質基準のすり合わせ不足
移管先で品質がばらつくケース。検査基準・合否判定・QC工程を明文化して共有することが重要です。
④ 長期供給の取り決めがない
数年後に再度移管が必要になるケース。最初から長期供給を前提に、体制と部品戦略を決めておくと安定します。
移管をスムーズにする準備
- 現物・旧図面・仕様書(あるものだけでも可)
- 検査基準・合否判定の情報
- 特殊工程・治具・検査装置の有無
- 必要ロット・供給期間の見通し
少ロット・図面なしでも対応可能
「少ロットすぎて断られた」「現物しかない」案件でも、現物からのリバース設計で製造移管した実績があります。1個からの少ロット移管にも対応します。
一貫管理でリスクを最小化
当社は設計〜調達〜製造〜検査を一貫管理するため、上記4リスクを最小化できます。移管後の部品EOLにも自社の設計対応で継続供給します。
✓製造移管は「設計情報・部品調達・品質基準・長期供給」の4点を先に押さえると失敗しません